インターネットが非常に遅い理由と解決法
時間帯によっては、インターネットが非常に遅くなる事があります。
カンタンにご説明致します。
原因は?
原因は、利用者やデータ量の増加に伴うもので、国内のインターネット経路上に負荷が集中してしまっており、現状解決できない問題になっています。
動画を見る人も増えてきましたし、海外からのアクセスも含めて、国内のネット経路を共有してます。
プロパイダーを変更したとしても、経路を共有している以上、基本的に変わりはありません。
※多くのプロパイダは、同じ設備を共用してます
解決方法は?
若干、技術的なお話になってしまいますが、現在「IPv4回線」で利用されていた場合、「IPv6回線」で利用する事で、非常に簡単に解決できてしまいます。
- IPv4回線 最大100~200メガ
- IPv6回線 最大1000メガ(1ギガ)
単純に、10倍の速度差があります。
なお、ここでのお話は、自宅から実際のインターネット出口までの回線速度のところになります。
現実、この速度は出ませんが、インターネット出口までの経路(つまり日本国内・NTT網)に関しては、超高速で利用できます。
IPv6費用はどの位?
10倍差と聞くと、とんでもない請求が来るのかと思いきや、その多くは+300円程度です。
NTT系で言えば、(コラボ回線含む・プロパイダにもよる)初期費用や購入機器も無しで、300円程度(又は無料)で実現できます。
※プロパイダによっては、ルータ購入が必要(約5000円)
AUひかり系は、既にIPv6回線のサービスだけが提供されてます。全て、基本料金に含まれてます。
インターネット回線を契約する際は、この辺りも考慮に入れて考えると良いです。
すごく寄り道
IPv6回線と書きましたが、正しくは、IPoEでの接続になります。
既存のフレッツ光回線は既にIPv6対応になっているのですが、IPv4通信をするために、一度変換をしています(プロパイダに対してPPPoE接続、つまりその先が遅い)
IPoEは、既存のIPv6フレッツNTT回線をそのまま利用(IPv4通信を内包する)して、プロパイダを経由せず、インターネットに繋がってます。
ここで注意するのが、IPoEには2種類ある事です。
- MAP-E ※こちらを採用してる所が多い
- DS-Lite(transix) ※別売ルータが必須
契約するプロパイダによって、どちらかになります。特殊な用途(自宅サーバなど)では、とても重要です。
MAP-Eでは、ポート変換をルータ内(HGW)で行いますが、DS-Liteは、サービス側で行います。
言うまでもなく、特殊な事をしたいなら、MAP-Eの一択です。
※ポート240個分が割り当てられます
とてもマニアックなお話でしたが、いま現在は、このような状況になっています。